南アルプス市の7つの魅力
 

南アルプスゲートウェイがフィールドとする、山梨県・南アルプス市は、古来より人と自然が共存し生活を紡いできた地域です。現在では、大自然に囲まれつつも便利さや快適さを兼ね備え、都心や人混みから離れスローライフを実現できる場所とし
て注目を集めています。そんな[南アルプス市の7つの魅力」をご紹介します。(記者:エシカちゃん)取材:ethica編集部

 

1.「東京から近い田舎」都心から100分のアクセス

南アルプス市は、山梨県の中部に広がる甲府盆地のやや西寄り、長野県に隣接する位置に横長に広がる地域です。
東京の新宿出入口(IC)から南アルプスICまでは車で100分と、都心からほど近い場所にあります。
2027年開業予定の「リニア中央新幹線」が開通すれば東京-山梨間の移動時間は約25分となり、首都圏とのアクセスの良さは旅行者にとっても、居住者にとっても大きなメリットの一つです。

2.標高3000mを越える山々が織りなすダイナミックな山岳景観

南アルプス市の最大の特徴は、何といっても市名にも冠された南アルプスの巨大な山々です。北部は標高日本第一の富士山(3,776m)に次ぐ、標高3,000m越えの山々が連なっており、標高日本第二位の北岳(3,193m)、第三位の間ノ岳、第四位の農鳥岳の3つの山は、「白峰三山」の総称で親しまれています。壮大な山岳景観が広がり、国内有数の登山スポットとして人気を集めています。

3.縄文時代から続く営みの歴史

山梨県は「縄文王国山梨」と言われるほど、縄文時代の遺跡が多く発見されている場所です。縄文時代の早期〜後期にわたり、現在の山梨県周辺には一定の人口が分布していたことが、研究データより判明しています。縄文時代においては、地球環境や地球の温度といった点で、現代とは違った気候であったはずですが、人口が集中していた事実は、現在の山梨県付近に人々を根付かせるだけの「土地の力」があったことを想起させます。市内にある「南アルプス市ふるさと文化伝承館」には、4,500年の眠りから目覚めた鋳物師屋遺跡出土品(平成7年:国重要文化財指定)が収蔵・展示されており、縄文時代を代表する資料として世界的に高い評価を受けています。円錐形土偶「子宝の女神 ラヴィ」はラヴィちゃんの愛称でゆるキャラとなり、市民が誇るアイコンになっています。

4.自然と人の営みが共存するユネスコエコエコパーク

2014年6月、南アルプス市を含む3県10市町村にわたる地域が「南アルプスユネスコエコパーク」として登録されました。ユネスコエコパーク(生物多様性の保全と、その持続可能な利用と調和を実現する地域)は、豊かな生態系を有し、地域の自然資源を活用した持続可能な経済活動を進めるモデル地域のことです。日本では現在10地域が登録されており、その一つが南アルプスユネスコエコパークです。南アルプスユネスコエコパークは、 3,000m級の山々が連なる山岳景観や原始的な自然環境、貴重な動植物の生息地を有し、国立公園にも指定されています。キタダケソウやタカネマンテマ、ライチョウといった、世界的にも貴重な固有種や氷期の依存種などが生息しており、保全の重要性が認知されています。また、富士川水系、大井川水系、天竜川水系の流域ごとに古来より固有の文化圏が形成され、伝統的な風習、食文化、民俗芸能などが現代に継承されてきました。南アルプスで育まれてきた自然と人が共存する営みを将来世代へつなげるため、「高い山、深い谷が育む生物と文化の多様性」という理念のもと、関連地域が自然環境の保全と、自然の恩恵を活かした魅力ある地域づくりに取り組んでいます。

                    

5.「天然の水がめ」恵みをもたらす清らかで美味しい水

「南アルプス」という名前は、飲料水の商品名として採用されていることもあり、その名前を聞いて、「おいしい水」をイメージする人も多いかもしれません。南アルプス市は、高い山々と盆地の地形により、昔から水害が絶えない地域でしたが、御勅使川の運ぶ砂礫を多く含む透水性が高い土壌を有していました。江戸時代の商人・徳島兵左衛門が、韮崎市の釜無川から取水し、南アルプス市の曲輪田新田まで伸びる全長17Kmに及ぶ灌漑用水路「徳島堰」を整備したことで、山麓から扇状地にかけての畑や原野が水田化され、豊かな水の恩恵を受けられるようになった歴史があります。このように、水に苦しみ、それを克服してきた先人たちの多大な努力のお陰で、「フルーツ王国」と呼ばれるに至る現在の形が在ると言えます。

6.日本有数の生産量!四季折々の格別なフルーツ

山梨県といえば、フルーツを真っ先に思い浮かべる人は多いかもしれません。寒暖差が大きく、年間の日照時間が日本一長い、降水量が少ない、といった内陸性の気候からフルーツの栽培が盛んで、日本有数の生産量を誇ります。モモ・スモモ・ぶどう・さくらんぼ・柿・キウイといった果物を、一年を通してそれぞれ旬の季節に楽しむことができます。
太陽の光をたくさん浴びることで、デンプンが作られ、その結果どこよりも甘い農作物が収穫できるのがこの地のフルーツの魅力です。実はその歴史は遥か弥生時代にまで遡り、果樹栽培の歴史や経済の発展といった資料が残されています。現在のフルーツ王国としての堂々たる風格は、一朝一夕ではなし得ない、大きな歴史的文脈の積み重ねにより形成されたものだと言えるでしょう。

7.南アルプスの地の魅力に惹かれ、集う人々

地域の自然や歴史文化、暮らしを守り紡いできた人々がいます。また、昨今、働き方の自由化とリモートワーク化が進む中、都心を離れて自然環境が豊かな田舎暮らしを望む人が増えつつあり、南アルプス市の魅力に魅かれ、この地に移り住んでくる人々も増加しています。
この地で生まれ育ち根付く人々、県外で暮らしたことをきっかけに当たり前の日常として捉えていたその魅力を再認識して戻ってくるUターン組、都心の喧騒に長く身を置いていたけれどスローペースに自然と調和した豊かさを求めて心機一転、転居を決めたIターン組など、ルーツは様々。ですが、あるがままの南アルプス市に価値や魅力を感じ、自分らしく生きる人々もまた魅力に満ち溢れており、この地が誇る宝と言えます。

             


 

 
  記者:エシカちゃん

  白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの
  軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に
  向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案し
  ていこうと思います。

  取材:ethica編集部

 

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